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 タモのパソコンデスクと額縁 作品例 116

◆京都府にお住まいの宮村さんのタモのパソコンデスクです◆
(2005/11/17)
◇詳しい製作過程をお送りいただきました。◇ ありがとうございます。 タモパソコンデスク引き出し

パソコンデスク
タモ材
幅1500ミリ、奥行き610ミリ、高さ720ミリ
天板厚32ミリ、足43ミリ角

製作過程
(1)天板の作成
1)33〜4ミリ厚160ミリ幅の材を1500ミリに切断。4枚準備(スライド丸鋸)
2)4枚を継ぎ天板を作成するため材が反っているので調整。(鉋、テーブルソー)
まず凸部分の1辺を鉋で削り、平らにする。4枚。
平らにした辺をテーブルソーのフェンスに沿わせ、凹辺を切断。
鉋で削った部分の直角出しに自信がないので、反対にし鉋で削った辺を軽く切断。
3)それぞれの面を削る。(自動カンナ)
4)天板の表裏や並べる順番を確定し、ビスケットを使用し平矧ぎする。
ビスケットを入れる部分に目印のラインをひく。
ビスケットジョイントカッターで穴を開ける。
接合する部分が多いので時間を稼ぐためタイトボンドVを使用しクランプで止める。
タモ4枚接ぎ天板作成
タイトボンドV  
(2)足の作成
1)45ミリの角材を足の長さに切断。4本作成。(スライド丸鋸、テーブルソー)
2)それぞれの面を削る。(自動カンナ)
3)「幕板」or「玉縁」の材を切る。(スライド丸鋸、テーブルソー)
4)ホゾとホゾ穴処理
今回は、「けびき」「白書き」「スコヤ」を使い墨付け。
鋸で切れる部分は鋸で切断。あとは鑿での処理。
(3)幕板(両側面)と足を接合
この部材を何というのだろうかと調べてみた
「幕板」とは・・・横に長く取り付けた板。テーブルや机などの甲板の下にあって、脚の上端をつなぎ甲板を支える部材。また、据付け家具を設置する際に、天井との隙間を隠す板。
何しろヌキを使わないのでこの部分しか補強の手だてがない。従って、一カ所に深さ20ミリのホゾを2つ。もちろんすべて「けびき」「鋸」「鑿」で処理。改めて「けびき」のすばらしさに感動。
(4)後面部分の幕板(ヌキを兼ねる)と足の接合
背面にケーブル等を収納する部分を作って欲しいとのことで、若干変則的な形になってしまった。
後面部分の幕板(ヌキを兼ねる)を両側面の幕板に接合し、幕板とヌキを兼ねることにした。
この幕板も材料の不足で平矧ぎ(ビスケット使用)や複雑な角継ぎで作成した。
ホゾ継ぎとダボ継ぎを使用し、強度には問題ないようになったと思う。
それにしても、足の下の方でヌキを使わないデスクは強度的に難しい様に思う。
(5)天板と足(幕板)との接合
これは取り外しが出来るようにとのことで、鬼目ナットを天板に埋め込んだ。
天板に対して垂直に穴を開けることがポイント。
天板に19個の鬼目ナットを埋め込んだ。
全てうまくいった。
(6)引き出しの作製
3枚組み継ぎを手作業で行う。
けびきと白書きを使う。
全てタモ材だが、引き出しの敷き板のみ4oの合板。
テーブルソーで敷き板用の溝を掘る。
枠のみでは強度に欠けるので敷き板にもボンド接着で強度を出す。
(7)引き出しテーブルの作製。
200oと250oの板をビスケットで接合。
(8)引き出し用のスライド金具の取り付け
引き出しとスライドテーブルを左右入れ替えることが可能なようにとの注文で四苦八苦。
わずかな狂いも許されない。何とか終了。

(9)細部の調整及び仕上げ
(10)ワトコオイルクリアで塗装。
15分おいた後、拭き取り再度塗装。
600番の耐水ペーパーで磨き、拭き取る。
3時間後、再度塗装、1000番耐水ペーパーをかけ拭き取る。
完成

やっと完成した。計6日。
ウッドショップ関口で購入した材での製作。
天板は4枚矧ぎとしたが、逆目が不揃いで鉋を使い四苦八苦。
材の特質などもっと勉強しなくては・・・と痛感した。
とはいうものの、何とかデスクらしくなった。
どう処理したかは内緒・・・。
今回は、スライドテーブルや引き出しに金具を使用したが、入れ替え可能なようにとの注文に苦慮した。

 


タモ材
幅690ミリ、高さ440ミリ、厚さ45ミリ
額縁

A3ノビの写真を入れる額縁を作ってみた。
端材に丁度いいのがあった。
合い欠け継ぎの処理をし、短い方の木口に径6ミリの竹丸棒を打ち込み、釘やボンドの使用は避けた。
部材の配置については、柾目を前に出すか、板目を出すか迷ったが、これは板目がいいと思い木表を前面に出した。
木元は下、左としたかったが、ちょっとわかりずらい。
秋の景色だから周囲は少し黒い目に仕上げることにした。
ワトコオイルのダークオールナットを使用。
裏は4ミリの合板を使用。全面は1ミリのアクリル板。


タモ34ミリ材料の紹介
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